散文的に笑う。

ネットコミュニティに巻き込まれたいサラリーマンの雑記

一番の青春は大学時代だと思う。

最も自由で、堕落していて、それでいて悩みは多く、漠然とした希望と不安を持ちながら毎日を過ごす大学時代。いやいや高校だ、という人もいるかもしれないけど、やっぱり僕はこの時代が一番青春だった気がする。
もしかしたら、青春といえばなんとなく大都会ではない気がするから東京の大学に行った人は高校時代の方が青春だって思うのかも。

 

ある日は、授業にも行かず、気の向くままに自転車を飛ばしてお気に入りの公園やカフェを見つけたり。

またある日は目覚めたら夕方、目覚めたら彼女がちょうど授業から帰って来た所で、今日も学校行かなかったの?なんて聞かれながらボーッとして、彼女の作ってくれた晩ごはんを食べて、昨日借りたのに見れなかったDVD一緒に見る。彼女が選んだミニシアターの映画を見おわった余韻からのセックス。気がつけば深夜1時。なんとなくバイクでどっか行くかってなって、秋のバイクはもう寒いからって厚着して夜景鑑賞に繰り出す。途中で寒さに耐えかねて、マックのコーヒーで体をあっためる。もう彼女と何度も見た夜景を眺めながら叶うことの無い二人の未来を語り合い、冷えた体をひさしぶりにと2人で狭い浴槽であたためあう。もちろん、そのまま2回目のセックスは自然な流れ。風呂あがりに、シングルベッドで一つの布団を奪い合いながら寝付くのは朝5時。そんな時間に寝たもんだからまた起きれなくて、昼過ぎ起床。学校に行く気も起きなくて、何度目かわからないくらいに体を重ねて時間が過ぎていく。

もちろん学校に行く日だってある。幸い昼前には学校についたけれど、カフェテリア直行。友達たちとテストの情報交換。出席配分が低いらしいって噂聞いちゃったもんだから、バイクのメットを抱えてそのままカフェテリアのソファーで昼寝。後輩の女の子に笑われながら起こされて、5限の授業だけ出て帰りに吉野家を食べる。

 

そんな何気ない毎日が一番青春だったんじゃないかって春と秋の匂いがするたび思う。あんなになんにもなくて、なんでも楽しかった日々がもう来ないことが切なくて切なくて。

 

思い通りの仕事について、思い通り東京で幸せな日々を送っているけど、あの時期が本当の青春だったんだな。だからたまに思い出したかのようにバイクで走りたくなる。もう売っちゃったけど。